エックス線の性質
エックス線とは
物質を通り抜ける力が強い能力や電子を弾き飛ばす能力を利用して様々な分野で利用されています。
- レントゲン撮影
- 放射線治療装置
- 空港の手荷物検査
- X線回折による物質分析
- 蛍光X線による物質分析
エックス線は電磁波の仲間
よく見る図ですね。
エックス線は、太陽光(可視光線)と同じ電磁波の1つです。
エックス線のスペクトル
太陽光がには赤色から紫色が混ざっているように、
エックス線もいろんな波長が混ざって光ってます。
エックス線がどんな風に混ざっているかを波長に分けたものが下図です。
いろいろな波長のエックス線が混ざった青色の部分を、
連続エックス線と言います。
最短波長から始まり、ピークを超えると強さが減少していきます。
緑色の部分は、特性エックス線と言います。
電子が衝突する物質の種類によって現れる位置が変わる、物質固有のエックス線です。
物質固有の波長を示すことから、元素分析などで使用されています。
硬エックス線と軟エックス線
エックス線を柔らかいエックス線や硬いエックス線と表現することがあります。
- 硬いエックス線 = 物質を透過する能力が高いエックス線。(波長が長い)
- 柔らかいエックス線 = 物質を透過する能力が低いエックス線。(波長が短い)
イメージで言い換えると、
- 硬いエックス線 = コンクリート壁に向かってドリルで突っ込んで行く感じ。
- 柔らかいエックス線 = コンクリート壁に向かって木の棒で突っ込んで行く感じ。
ちなみに、柔らかいエックス線と硬いエックス線の間に明確な境界線はありません。