エックス線管の種類
透過型密閉管
開放管と密閉管のいいところ取りのエックス線管です。
電子ビームをターゲットに垂直に当て、透過方向にエックス線を発生させます。
特長
・密閉管と同じで常に高真空状態。安定稼働。
・焦点サイズは、密閉感と開放管の間の2um〜5um。
・開放管と同じで焦点と照射窓の距離が小さい。高倍率撮影が可能。
反射型密閉管
電子ビームを斜め傾けたターゲットに当て、反射角の方向にエックス線を発生させます。
特長
・常に高真空状態で安定稼働。
・焦点はマイクロフォーカス。焦点サイズ5um〜10um。
・開放管に比べて低価格。
2017年になって、エックス線管製造メーカー各社から価格、性能、操作に優れた商品が発表されました。
透過型開放管
電子ビームをターゲットに垂直に当て、透過方向にエックス線を発生させます。
微小サイズの対象物を観察する場合に使われます。
特長
・ユーザーがフィラメント交換・ターゲット交換することでメンテナンスが可能。
・焦点サイズが極小。1um以下。ナノフォーカス製品も存在。
・焦点と照射窓の距離が小さい。高倍率撮影が可能。
反射型開放管
電子ビームを斜め傾けたターゲットに当て、反射角の方向にエックス線を発生させます。
特長
・ユーザーがフィラメント交換・ターゲット交換することでメンテナンスが可能。
・高出力。
・焦点サイズは3um前後。
開放管は、フィラメント交換でチャンバー開ける必要があります。
その際、チリやホコリが入ってしまうことがありますが、
それらを除去せず使用すると放電、故障の原因になることがあります。